はねバド! #10

意外なことに男子部員の試合。原作にないアニオリ回。行輝の努力がなかなか報われない状況に当人よりも彼を見てきた悠の方がストレスを受けており奇行が目立つ。結局行輝は負け、それを踏まえて悠は自分の気持ちが恋愛なのか分からなくなったとよりにもよって行輝本人に言いに行く。行輝は自分じゃなくバドミントンが好きなんだろうと返し、悠はそれで納得してしまう。
1クールを通して行われた悠×行輝の展開もまた原作にないアニオリ要素だったが、結局それは恋愛ではなかったというあっさりしたちゃぶ台返しで、それも不思議と納得できる落としどころになっている。二人とも大した結果を出せないまま、それでも子供の頃から長いことバドミントンを好きでやってきたという似た者同士なので、恋愛じゃなくてもこれからも仲良くやっていって欲しい。
綾乃はここしばらくたがが外れっぱなしで誰に対してもため口、思ったままを遠慮なく言葉にする状態。他人を気遣う余裕がないほどバドミントンのことしか考えられなくなっているのか。まあバドから離れていたときも無気力さに隠れていただけで他人を気遣うタイプではなく、あれが素というか大して変わってないとも言える。要は今も昔もどうしようもなく子供なのだ。
有千夏の独り言から有千夏の目的は綾乃をバドミントンのプレイヤーとして強くすることで、綾乃から離れていたのもそのためであることが明らかになった。対する綾乃はと言うと、有千夏との関係を修復したいのかそのあたりが分からない。前回は有千夏を捨てるようなことを言っていたが、それが本心なのかもいまひとつ見えてこない。有千夏との再会後も綾乃側は一切無視。有千夏からは積極的な接触を行わずにいたが、最後に綾乃へ一緒に日本を出ようと提案してきた。家族になりたいとコニーに言われたときは明確に拒絶した綾乃だが、有千夏に対してはどう応えるつもりだろう。