少女☆歌劇 レヴュースタァライト #1

舞台に憧れる女子高生達が日々レッスンに励むように見せかけて、後半は演劇そのものに飲み込まれて戦いを演じるエンド。イクニ的というコメント多数。確かに臆せずキリン等の異物を放り込んでいくところはウテナから、お着替えシーンがメカメカしいのはピンドラからヒントを得ているだろう。ポジションゼロに至っては(幾原作品ではないが)エヴァのセントラルドグマ感すらある。しかし名作の再生産を期待してもろくなことになった例がない。そういうのは諦めてこれは別のスタッフによる別の作品だと割り切った方が作品とより良い関係を築けると思う。
多分この作品は幾原邦彦作品よりもずっと正攻法で展開するだろうし、あまり深読みしても報われない予感がする。そう思う理由の一つは観ていて怖さを感じないこと。今のところ主人公もそれ以外も動機が健全で、立派な女優になりたい、スターになりたいという欲求しか伝わってこない。三角関係要素は振りまかれてるけどそういうのは大概愛で解決できる。基本的には気合と気持ちで優った方が勝つみたいなシンプルなお話になるんじゃないか。
後半のバトルシーンは個人的にあんまり違和感なかったり。演技してるときって頭おかしくなるから、実はあれは荒れ寺の境内で自主的に行われていた練習に飛び入り参加したという事象の心象風景だと言われても納得する。