少女☆歌劇 レヴュースタァライト #8

導入は華恋とひかりの幼少期が語られる。華恋役の小山百代が女児の滑舌の悪さをうまいこと演じてる。
イギリス留学時代のひかりの元にキリンが現れて英語で話しかける。「わかります」の英訳は I understand. だと固いので意訳して I see. (なるほど)くらいが適切かなと思っていたら次回予告でそのまま出てきて笑った。
ひかりのきらめきが130gなら天堂真矢は1tくらいか。
ひかりは華恋との約束を心の拠り所にきらめきを再生産しななに勝利する。華恋と合わせて二人分の思いが一人で戦うななを凌駕したのかも知れないし、あるいは前向きな姿勢が後ろ向きな姿勢より強いというシンプルな力学だとしても「少女歌劇」には似合っているだろう。
文脈的にはひかりの理屈にななが屈した場面は無かったのでななの再演への思いは解決されてない。考えてみるとこのオーディションは思いの強さに舞台装置が反応し演出を味方に付けた方が勝利するという仕組みで格付けされるだけで、誰の理屈が誰より優っているみたいな結論は出さないので、それぞれが抱える理屈は否定されないし、他者によってばっさり救われるのではなく本人が自分と向き合うしかない。作劇的なカタルシスはそこには無く、心の問題は99%自分で解決するしかないというリアリティが残る。