有千夏は綾乃に無視されても全く気にせず絡みにいく。この気遣いのなさはまさにこの親にしてという感じ。有千夏は綾乃が抱える気持ちには興味がないようで、自分に依存したバドミントンをしてほしくないので綾乃から離れた、今は自分に依存してないから戻ってきたと明け透けに語る。親子ではなくコーチと選手のような間柄になりたかったのか。このあたりは原作にないシーンで、監督がこの親子関係を原作以上に核心テーマとして扱っていることが窺える。
始まる決勝。どうでもいい元先輩達に対しては綾乃の愛想はいい。そしてここへ来てようやくエレナが母娘の問題に首を突っ込もうとする。
話も佳境。この作品は間違いなく準備に時間をかけているので、オープニングにも監督が考える作品テーマが反映されていると思っている。つまり一つでも二人の羽ということであり、一人でやっている綾乃をその場所から連れ出す役目をなぎさに託しているはず。
ひっそりと何やかんや