全12話終了。異常に可愛いキャラクターデザインとスピーディで飽きない展開が楽しかった。登場人物も棋譜も現実の将棋をモデルにしていて、そういう元ネタを知るのも楽しい。ネットのネタの取り込み方も上手く、ただのパクリと言われない程度まで換骨奪胎する手管は見事。
それにしても原作既読者からはエピソードの削り方への文句が絶えない作品でもあった。原作と比べるとあれこれ繋がらなかったり成立してないように見えるらしい。アニメだけ見てるとまるで気付かないのでうまいこと省いたようだけど、そう言われると勿体無い気はする。今回のアニメ化が注目されて、改めて2クールや4クールの一般向けテレビシリーズとして企画が立ち上がったら嬉しいところ。でも今時放送が1年続くのは玩具メーカーがスポンサーに付く子供向けアニメくらいなもので、藤井君効果を勘案しても長期シリーズとして作り直させて貰うのは難しいか。何よりお茶の間で流すとBPOに苦情が来そうな場面も多々あったし、その対策でマイルドな展開へ大幅に改変される心配もある。そう考えると内容的に深夜アニメ向きではあった。
ひっそりと何やかんや